書籍感想
日曜日は神田の本屋に入り浸る。ただし天気の良い日に限る。 30分かけて徒歩で向かい、2時間ほど本屋を歩き回る。運動不足解消のためである。平日の大半は、椅子に座って机に向かってキーボードを叩いている。そうもしていれば腹回りが気になってくるわけで…
巷ではコーディングテストの類が人気を博し、様々なテスト対策が実しやかに囁かれている昨今、しかしアルゴリズムだけを勉強するというのには何故か興が乗らず、どうしたもんかなぁ、と思っていたらこんな本を見つけた。 原題``From Mathematics to Generic …
本屋の売れ筋ランキングで棚に飾ってあったところ、ちらっと手に取ってみたらそこそこ面白かったので読んでみた。 内容は「文系と理系という枠組みはいつ生まれたのか」そして「文系と理系の社会との関わり」について、歴史的、現代的な観点から議論している…
某図書館にてお勧めされていた本。最近とある事情で感情の科学についての興味がむくむく沸いていて、良い機会だからと借りて読んでみた次第。門外漢で戦々恐々としながら読み始めたのだけど、いや、結構面白い。 中身は動物の行動とその動物内で起きている分…
前々回ぐらいの記事で書いていたプリゴジンの話をすべく*1、我々はアマゾンの奥地に向かう代わりに北原和夫先生によるプリゴジンの伝記的な読み物である本書を読むことにした。もちろん、本当は「構造・安定性・ゆらぎ」とか「確実性の終焉」とか読むべきな…
政治って何だ 「政治」と聞くと、どうしても「権力闘争」だとか「忖度」だとか、はたまた「派閥争い」とかいった、きな臭くてうさん臭い話を思い出してしまうけれども、これはそう言ったいわゆる「政治」の話ではない。 ここで言う政治というのは、「人が集…
人間は社会性動物であって、人間個人に対しての分析も社会抜きには語れない。一方、社会とは個人の集まりであって個人の性質抜きには社会を語れない。よって社会の分析である社会学と、個人の分析である心理学は分離して考えるべきではない。 と言うような話…
伊藤計劃のブログやエッセイなどを収録した伊藤計劃記録IIを読み終わる。 彼の社会やテクノロジー編深い洞察は、やっぱり勉強になる。 彼のブログ一つとっても(第二位相のこと)、適当に文章を書いているのではなくてきちっと彼の中の論理が解るように展開さ…
伊藤計劃記録Iを読中。面白い。 やっぱ伊藤計劃は本当に天才だよなぁ。すごい。文章の醸し出す雰囲気が気持ちいい。文体もさるごとながら、知識や物の捉え方が普通とは違って読んでいて刺激になる。読んでいるこっちが何か書きたくなってくる。ってここまで…
2ヶ月のインターンから帰って来た。 インターン先の寮に泊まっていたのだけど、ネット環境がなくて更新できなかった。 アニメも見られず、禁欲的な暮らしでちょっと心も清らかになった気もする。 ひょんなところから、講談社MLPシリーズ 「深層学習による自…
表題の本が気になったので読んでみる。この本は主に教育関連の話が多く、結構退屈なのだが、2部の「文章の読み書きとは」が言語処理に関係していそうだったので読んでみた。 第8章、LSA (Latent Semantic Analysis) とか、面白い。1997年の研究。この辺の直…